第59回舞踊学会大会 |
重要無形文化財 白石踊り (岡山県笠岡市白石島)
白石島でしか見られない重要無形文化財「白石踊り」が倉敷に登場!必見!
白石踊りは、岡山県下三大踊りの一つで、源平水島合戦で戦死した人々の霊を慰めるために始まったと伝えられる踊りです。もとは日向踊りと呼ばれていました。毎年8月14日から16日にかけて盆踊りとして踊られています。盆踊りは、一般的には単純素朴なものであるが、白石踊りは、一つの音頭と大太鼓で男踊り・女踊り・娘踊り・奴踊りなど十数種類の異なる踊りが一つの輪になり混然一体となって勇壮活発・豪華絢爛に踊られる全国でも他に類をみないもので高く評価されています。また、7月20日から8月13日までの間の土曜日には、午後8時から観光用として海水浴場浜辺で踊られています。(雨天中止) 1976年に、国の重要無形文化財に指定され、現在も伝承されています。
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シンポジウム「からだ・トポスとの対話」 ≪テーマ設定趣旨≫ 21世紀に入って加速する現代芸術の動向を捉えるキーワードとして「からだ」、「トポス」が浮上する。ポスト・モダンダンス以降、アーティストが創造の場として脱劇場を試み、舞踊の領野を切り拓いてきたことは多くの舞踊家の活動からも明らかである。また今日、身体表現・ダンスは、「トポス」そのものと同時に、「トポス」を取り巻く人々や社会との連携交流から新たな可能性を求める方向に動いていると見ることができる。こうした脱劇場・コミュニテイー志向は、かつて地域に密着して、いろいろな場で演じられた芸能への回帰とも見ることができるのではないだろうか。このような動向がもたらす身体表現・ダンスの新たな可能性と同時に抱えることになると思われる問題などについて、現代の実態をおさえながら議論を進める。
司 会 片岡 康子
講 師 吉川 周平(京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター所長) 「日本のまつりの場に顕現する肉体の変化と舞踊」 日本の伝統舞踊は、音楽、舞踊、演劇などに分化している西洋近代の芸術と異なり、それらのものが未分化のまま行われている。そこで日本伝統舞踊を組み立てている諸要素を抽出し、それぞれの機能を分析する研究をしてきた立場から、舞踊を顕現させる祭祀の場がからだに働きかけるものを、ピナ・バウシュの舞踊団のあり方と対比しながら検討する。
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