第77回舞踊学会大会 【第5報(最終報)】

※事前の参加申込みによるお振込みの受け付けは終了いたしました。
 <申込期限:2025年11月22日(振込期限:2025年11月25日)>
今後は、当日参加申し込みといたします。
当日、会場受付にて、以下のフォームからの参加申し込み手続きと現金での支払をお願いいたします。
(受付混緩和のため、フォームの入力送信を事前に行っていただき、お釣りのないようにご準備いただけますと幸いです。)

【当日申込の事前登録用】第77回舞踊学会大会参加申込

当日支払 一般会員 3000円 院生会員 2000円 学部生会員 無料     
     一般非会員 4000円 院生非会員 3000円 学部生非会員 無料
懇親会  一般会員・一般非会員    4000円
     院生・学部生会員、同非会員 2000円

※特別企画(基調講演・シンポジウム)、一般研究発表(口頭発表・ポスター発表)の発表要旨等を公開しております。今回の大会では紙の発表資料を配付いたしません。ホームページから該当する箇所をクリックしてご確認ください。必要に応じて、各自でPFDファイルをダウンロードまたは印刷してご持参ください。
 

■開催月日・会場

 2025年12月6日(土)・7日(日)
 和光大学 住所:東京都町田市金井ヶ丘5-1-1  
 大学HP:https://www.wako.ac.jp
 

■主催

 舞踊学会(会長 貫 成人)
 

■大会テーマ 異なる身体の「あいだ」で

企画の趣旨:
 持続可能な世界の実現に向けて、私たちは、今、多様性を認識し、インクルーシブな社会へと変わっていくことを強く求められている。様々な違いを乗り越えるべく、舞踊の「越境」する力には、今後益々期待が集まるであろう。しかし、本大会では、越えるべき「境界」や壊すべき「壁」に対峙する姿勢を一旦緩めて、視点を変え、私たちの「あいだ」に生じるダンス的な事象を考えることで、共生社会実現に役立つ知見を深めたい。

 基調講演では、相互行為研究を軸とする、行動学者の細馬宏通氏をお招きし、人と人が共に生きる場において、複数の身体の「あいだ」で起こっていることについて理解を深め、あらためて舞踊の身体性やコミュニケーションの本質に関して考えるヒントを得たい。

 さらに、シンポジウムでは、森田かずよ氏、南雲麻衣氏、DAIKI氏の3名に、他者と「異なる身体」を強く意識しながら、誰かとの「あいだ」、何かとの「あいだ」で生き、踊ってきた体験を語っていただく。その後、細馬氏を交えての討議を行い、加えて、身体の特異性や共生社会の課題について、最首悟氏からもコメントをいただく予定である。

 参加者と共に、私たちの誰もがそれぞれに「異なる身体」という存在であることへの気づきを確かなものにして、その身体の「あいだ」で、舞踊は今後どのように生まれ、また何を成していくのか、未来に向けて語り合う場をつくりたい。
 

■大会スケジュール

※12月7日の企画シンポジウムに、コメンテーターとして登壇を予定しておりました最首悟氏(和光大学名誉教授)は、やむを得ない事情により欠席することとなりました。直前のご案内となりましたことを深くお詫び申し上げます。
 

■特別企画・基調講演

1.基調講演
 1日目:12月6日(土) 14:30~16:30 (E101教室)

    「反復と変容:環世界の詩的構造に分け入る」
     細馬 宏通 (早稲田大学 教授)

     司会 富田大介(明治学院大学)

 登壇者の発表要旨とプロフィールは、こちらをクリックしてご覧下さい。
 ・基調講演 発表要旨および 細馬宏通先生プロフィール

 

2.シンポジウム 「異なる身体の『あいだ』にある舞踊」
 2日目:12月7日(日) 13:30~16:30 (E101教室)

 ⾝体の多層性とあいだ ― きこえない⾝体の視点から⾒るリズムと表現
  南雲 麻衣 (ダンサー、アーティスト、俳優)

 ⾃⾝の創作から「異なり」をよみとく
  森田 かずよ(Performance For All People-CONVEY-主宰)

 「あいだ」に向き合う
  DAIKI (SOCIAL WORKEEERZ代表、ダンサー、俳優)

 ダンスの分析から詩の発⾒へ
  細馬 宏通 (早稲田大学 教授)

 コメンテーター  最首悟(和光大学 名誉教授)
 司会 大橋さつき(和光大学)  富田 大介 (明治学院大学)

 登壇者の発表要旨とプロフィールは、こちらをクリックしてご覧下さい。
 ・シンポジウムの発表要旨およびシンポジストプロフィール

 

■一般研究発表
 発表抄録は、タイトルをクリックしてご覧下さい。

<口頭発表>

1日目:12日6日(土) A会場

時間 発表タイトル・発表者 座長
9:45-10:05 データで読み解くデニショーン舞踊団のアジア巡演(1925年-1926年):東京・上海公演の比較分析
LI NI(名古屋大学大学院)
武藤 大祐
10:05-10:25 磯崎新の身体観──舞踏から空中浮遊へ
松井 茂(情報科学芸術大学院大学[IAMAS])
10:25-10:45 戦後日本における『白鳥の湖』の演出と受容
木村 美咲(同志社大学 4年)
10:45-10:55 < 10分休憩 >
10:55-11:15 「比較的大きいホール」――公演の「場」から捉えなおす日本のモダンダンス史
北原まり子(早稲田大学スポーツ科学学術院)
中島 那奈子
11:15-11:35 文化大臣ミシェル・ギィにおけるダンス・コンタンポレンヌの推進
寿田 裕子(舞踊学会)
11:35-11:40 < 5分休憩 >
11:40-12:00 知覚と表現 ―メルロ=ポンティの身体図式とコミュニケーション
柿沼美穂(東京工芸大学)
貫 成人

 

1日目:12日6日(土) B会場

時間 発表タイトル・発表者 座長
9:45-10:05 振付家の視覚探索活動から捉えるダンサーの動きと身体 ―インプロヴィゼーションに着目して―
小松﨑 結友(筑波大学大学院)
平山 素子(筑波大学) 國部 雅大(筑波大学)
海野 敏
10:05-10:25 振付による音楽の知覚:ロビンスの《In G major》における身体感覚と印象
永井 玉藻(東京大学大学院)
10:25-10:45 「感覚のエンジニアリング」としてのダンス:可視化されたパーソナルスペースを通じた身体知の共有と変容
大脇 理智(メディアトゥルグ)
10:45-10:55 < 10分休憩 >
10:55-11:15 中国古典舞踊の「身韻」が舞踊運動に及ぼす影響−コンテンポラリーダンスのダンサーを対象として−
CHEN YITING(筑波大学大学院)
波照間 永子
11:15-11:35 舞踊劇『小刀会』における女性英雄像とナショナリズム――舒巧の「弓舞」を中心に
王 瑩(名古屋大学大学院)
11:35-11:40 < 5分休憩 >
11:40-12:00 上演型舞踊と対人距離――小空間における舞踊の美学
武藤 大祐(群馬県立女子大学)
外山 紀久子

 

2日目:12日7日(日) A会場

時間 発表タイトル・発表者 座長
9:45-10:05 モダンダンスコンクールにおけるジュニア期の作品に頻出する基礎的な動きの整理
三木 麻衣(筑波大学大学院)  寺山 由美(筑波大学)
塚本 順子
10:05-10:25 1930年代の唱歌遊戯・行進遊戯の教育的価値:女子体育振興会『女子と子供の体育』を手がかりとして
北村 桜(立教大学大学院)
10:25-10:45 全身連動性を伴う動きのアプローチを通した気づき:舞踊の滑らかでゆっくりした動きに着目して
清水知恵(福岡教育大学)門脇弘樹(福岡教育大学) 
梅野貴俊(福岡教育大学)中村貴志(福岡教育大学)
10:45-10:55 < 10分休憩 >
10:55-11:15 コンテンポラリーダンス作品とその分析における脱中心化をめぐる議論の検討
中山 広理(お茶の水女子大学院)
三輪 佳音(お茶の水女子大学院)
福本まあや(お茶の水女子大学)
阪田 真己子
11:15-11:35 原爆表象と越境する身体――ヤコプソン『ヒロシマ』と舞踏の比較
梶 彩子(早稲田大学)
11:35-11:40 < 5分休憩 >
11:40-12:00 ダンスにおけるリズムをめぐる考察:「相互の係わりあい」と「intra-action」の視座から
田巻 以津香(東海大学/日本大学大学院)
貫 成人

 

2日目:12日7日(日) B会場

時間 発表タイトル・発表者 座長
9:45-10:05 アダム・スミスの「模倣芸術論」の執筆意図−舞踊論を中心とした考察
三澤 杏亮(東京大学大学院)
松澤 慶信
10:05-10:25 パリ・オリンピックとダンス:多様な身体表象と国民概念の再編
越智 雄磨(東京都立大学)
10:25-10:45 台湾原住民のダンスカンパニーにみる ⾝体の創造と社会的役割
松倉 祐希(京都大学大学院)
10:45-10:55 < 10分休憩 >
10:55-11:15 教員養成課程のダンス授業における指導のねらい-授業担当教員へのインタビュー調査より-
杉山 りん(お茶の水女子大学大学院)
酒向 治子
11:15-11:35 即興表現における言語課題を動きに「転換」する際の転換のしやすさと動きの類似性の関係
齋藤 瀬奈(筑波大学)  寺山 由美(筑波大学)
11:35-11:40 < 5分休憩 >
11:40-12:00 合気道修練者藤平光一の静動一致論について
片山 俊宏(広島大学大学院)
外山 紀久子

 

<ポスター発表>
12月6日(土)・12月7日(日) (9:45~13:00)

発表タイトル・発表者
多様な子どもたちが参加するダンスワークショップの研究-児童期の子どもにおける相互理解に焦点を当てて-
山本 結(お茶の水女子大学大学院)
バレエダンサーという芸術労働者:労働環境と労働観に着目して
荒木 秀生(大阪大学大学院)
八月踊りの継承実態と地域的役割 〜鹿児島県奄美市笠利町佐仁集落を事例に〜
小林 暖加(お茶の水女子大学大学院)
“ダンカニスム”に関する一考察
遠藤 かおり(東京大学大学院)
13歳ファイナリストのネイティブコンテンポラリーダンスに関する一考察
豊福 彬文(んまつーポス/宮崎大学客員研究員)
野邊 壮平(んまつーポス/宮崎大学客員研究員)
児玉 孝文(んまつーポス/宮崎大学客員研究員)
高橋 るみ子(宮崎大学客員教授)
児童生徒の精神的幸福とダンス教育の関連性に関する先行研究の検討
千古 実奈代(大阪体育大学大学院) 白井 麻子(大阪体育大学)
コンタクト・インプロヴィゼーションにおける Attunement現象の形成プロセスについて-経験者を対象とした質的調査を通して
劉 晶(大阪体育大学大学院) 白井 麻子(大阪体育大学)

※両日12:15~13:00を、ポスター発表者の在席責任時間とします。

 

■懇親会について
 1日目(12月6日)17:00より、会場(E棟1Fコンベンションホール)で行います。是非ご参加ください。
※懇親会終了後、和光大学A棟前より、19:15と19:35に鶴川駅行の臨時バスを運行します。ご利用ください。 
 

■障害のある方への合理的配慮の提供について、ならびに手話通訳について
 第77回舞踊学会大会では、障害のある方への合理的配慮の提供に努めます。合理的配慮を必要とする場合は、事前参加登録時に必要な配慮事項を記入してください。
 聴覚障害等により情報保障の必要な方に向け、企画シンポジウムでは手話通訳を配置します。その他、音声認識ツールの貸し出しも行う予定です。

 

■会場へのアクセス
 和光大学
  交通アクセス:最寄り駅 小田急線「鶴川」より徒歩約15分
         https://www.wako.ac.jp/info/access/map.html

※最寄り駅である小田急線「鶴川」駅から和光大学までの徒歩の道のりを、案内する動画です。 ご参照ください。
     ↓
和光大学入試チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=f_pPku9ptKs

 

■その他のご案内

※無線LANサービスについて
 大会期間中、和光大学キャンパスで利用可能なゲスト無線LANサービスを提供いたします。受付時に「ゲスト無線LAN接続」の用紙を配付しますので、ご利用ください。

※昼食について
 大会期間中、学内および近隣のエリアで食堂・レストラン、売店等の営業はございません。事前にご準備の上ご持参ください。
 昼食の際は、E101教室、J203教室および学内フリースペースをご利用ください。

※写真撮影について
 ホームページ掲載の為、両日とも会場で写真撮影をいたします。ご承知おきください。

 

■第77回大会実行委員会
 実行委員長:大橋さつき(和光大学)
 実行委員:岡千春(お茶の水女子大学) 高橋京子(フェリス女学院大学)
      寺山由美(筑波大学) 富田大介(明治学院大学)
      弓削田綾乃(和洋女子大学)猪崎弥生(お茶の水女子大学名誉教授)

 

■問い合わせ先
 ご不明な点は、以下のメールアドレスまでお問い合わせ下さい。
 第77回舞踊学会実行委員事務局  buyougakkai2025@gmail.com